省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

沼津機関区で台検中の EF10 31 (蔵出し画像)

 先日 EF10 8 の写真をアップしましたが、今回は沼津機関区で台検中だった EF10 31 です。

EF10 31(豊) 1977.5 沼津機関区

EF10 31(豊) 1977.5 沼津機関区

 台車が取り外されて車体が浮いています。

EF10 31(豊) 1977.5 沼津機関区

 日立製作所の製造銘板が見られます。

EF10 31(豊) 1977.5 沼津機関区

 こちらは台枠。車輪が取り外されています。

EF10 31(豊) 1977.5 沼津機関区

 こちらは取り外された電動機。

EF10 31(豊) 1977.5 沼津機関区

 台枠をやや上から見ます。

 

 ところで撮影しているときは、何も考えていませんでしたが、当時 EF 10 31 は豊橋機関区にいたはずです。本機は、豊橋機関区に最後まで残った EF10 であり、最後は電動機が焼損して休車状態になったまま廃車になったはずです。ということは本来台検は豊橋機関区で受けるはずでは...? ちなみに当時沼津機関区に所属していた電気機関車は EF60 のみでした。あるいは、当時の豊橋機関区は旧形国電のお守りで手一杯で沼津機関区に電機の重要な検査は委託していたのでしょうか? もしこの事情をご存知の方がいらっしゃればご教示いただけるとありがたいです。

 

本車の車歴です。

    1940.04.24 日立製作所製造 → 1940.04.29 使用開始 国府津 → (1945.3 門司) → (1955.3 八王子) → (1971.3 八王子) → (1973.3 豊橋) → 83.03.11 廃車 豊橋

当初は東海道線用だったようですが、1942年の関門トンネル開通で、それ用に転用され1942.6.1 の試運転列車は本機が牽引したようです。ただし、外板のステレンス化は行われなかったようです。関門トンネルへの EF30 の導入は1961年だったようですが、本機は戦後早々に八王子に移ったようです。

車歴は以下のサイトを参照しました。記して感謝いたします。

失われた鉄道情景を求めて (iwana氏作成)
http://silkroad2000.web.fc2.com/rireki.htm データ参照元は鉄道ピクトリアル 178号

デンチュウの鉄道ページ
http://tnk-ko.a.la9.jp/gallery/ef10_index.html