先日 EF10 8 の写真をアップしましたが、今回は沼津機関区で台検中だった EF10 31 です。
台車が取り外されて車体が浮いています。
日立製作所の製造銘板が見られます。
こちらは台枠。車輪が取り外されています。
こちらは取り外された電動機。
台枠をやや上から見ます。
ところで撮影しているときは、何も考えていませんでしたが、当時 EF 10 31 は豊橋機関区にいたはずです。本機は、豊橋機関区に最後まで残った EF10 であり、最後は電動機が焼損して休車状態になったまま廃車になったはずです。ということは本来台検は豊橋機関区で受けるはずでは...? ちなみに当時沼津機関区に所属していた電気機関車は EF60 のみでした。あるいは、当時の豊橋機関区は旧形国電のお守りで手一杯で沼津機関区に電機の重要な検査は委託していたのでしょうか? もしこの事情をご存知の方がいらっしゃればご教示いただけるとありがたいです。
本車の車歴です。
1940.04.24 日立製作所製造 → 1940.04.29 使用開始 国府津 → (1945.3 門司) → (1955.3 八王子) → (1971.3 八王子) → (1973.3 豊橋) → 83.03.11 廃車 豊橋
当初は東海道線用だったようですが、1942年の関門トンネル開通で、それ用に転用され1942.6.1 の試運転列車は本機が牽引したようです。ただし、外板のステレンス化は行われなかったようです。関門トンネルへの EF30 の導入は1961年だったようですが、本機は戦後早々に八王子に移ったようです。
車歴は以下のサイトを参照しました。記して感謝いたします。
失われた鉄道情景を求めて (iwana氏作成)
http://silkroad2000.web.fc2.com/rireki.htm データ参照元は鉄道ピクトリアル 178号