省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

Kakaku.com マガジンにカメラのセンサーの違いの比較記事が

 カメラのセンサーの違いを比較した記事が kakaku.com マガジンに出ていました(6/3)。

kakakumag.com

 いずれも Canon のカメラ同士で比較しており、Canon のフルサイズとAPS-C カメラ (R8 と R10) の高感度耐性比較、およびフルサイズ同士で裏面照射型センサーと通常 (前面照射) 型センサーの違い (R3 と R8) を見ています。

 フルサイズとAPS-C の高感度耐性の違いは、ほぼ予想通り。センサーサイズの大きいフルサイズのほうが良いという当然の結論に。とはいえ、最近 AI のノイズ低減技術も出てきていますので、そのあたりはある程度ソフトウェアの発達でカバーできるかもしれません。

 一方通常センサーと裏面照射型のセンサーの違いに関してはほぼ違いが見られない結果に。裏面照射型センサーの方が光を受けられる量が多いので有利と言われていますが、サンプル写真を見る限り、むしろ前面照射型センサーの R8 のほうが良いのではないかと思えます。

 実はこの点は既に以前 DPReview の概観レビューでも指摘されており、R8 は裏面照射型でないからダメだと決めつけてはいけないと書かれていましたが、その通りの結果に。

yasuo-ssi.hatenablog.com

 なお、私が上の記事を書いた時点では DP Review には概観レビューしか載っていませんでしたが、その後最終レビューが出て 87% シルバー賞となっています。画像クオリティや機能面は非常に良いが、バッテリーの持ちの悪さがそれらのポイントを台無しにしていると論じられています。

 ユーザも裏面照射型でなければだめだという思い込みを捨てるべきなのではないでしょうか。

 ただ、一点 Kakaku.com の記事で気になるのは、撮って出し Jpeg で比較しているのか、それとも RAW ファイルを同じ条件で現像しているのかが書かれていない点です。センサーの違いを比較するなら、Raw を同条件で現像すべきだと思うのですが...