省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

Adobe のソフトウェア利用条件改定が多くのプロクリエーターを怒らせている

 以下のようなニュースが飛び込んできました。

9to5mac.com

petapixel.com

blog.adobe.com

 Adobe が利用条件を改定し、顧客がAdobeのアプリケーションを使って作ったコンテンツに対し、Adobeに対し、無料でアクセスすることを認めさせるとしており、それが Adobe アプリケーションを使っているプロのクリエーターたちの怒りを買っているというニュースです。

 利用条件を見ますと、利用者は自分が作ったコンテンツを Adobe が無料で自由にアクセスし分析する権利を認めるとともに、Adobe が自社の AI 製品の改善のために自由に使わせる権利を与えるとあります。

 これにより Adobe がそれを第三者に利用させることを認めさせるのと同様だとの声も出ています。Adobe のアプリを使うとそれを使った作成したコンテンツは Adobe に無料で押収されるに等しい利用条件ではないかとの怒りを買っているようです。

 なお、Adobe 公式ブログでは、Firefly Gen AI モデルの学習データとして顧客のコンテンツを使わないと書かれていますが、それは、あくまで "Firefly Gen AI モデル" と名付けられた AI モデルでは使わないというだけで、その他の名称の AI モデルであれば、学習データとして学習させる権利を認めさせられることには変わりません。しかも、Firefly Gen AI モデルの学習データとして顧客のコンテンツを使わないということは使用条件に書かれているわけではありません。

 

 最近の Adobe は AI 活用の方向に大きく舵をきっていますが、Adobe のアプリを使ってクリエイターの作った作品は、半分は Adobe の AI が考えたものだから、コントロールさせろと考えている... というのは考えすぎでしょうか。