省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

韓国 安東河回 (ハフェ) マウル アクセス案内

 今回20数年ぶりに安東河回(ハフェ) マウル*1に行ってきました。というわけで、今回もガイドブックに載ってなさそうな情報も含めたハフェマウルアクセス案内です。

 

 かつて訪れたときは、マウル入り口まで自家用車が入れましたが、現在では駐車場不足から、河回マウルの入り口から 1Kmほど北の河回世界タル(仮面)博物館の北側に駐車場が設けられ、そこからは外部の自家用車は乗り入れ禁止となっています。観光客はそこからシャトルバスに乗り河回マウルの入り口(タルノリ伝授館前)に移動し、そこから徒歩でマウル内を散策するのが基本です。

 このシャトルバスの乗り場のすぐ近くに河回マウル入場券販売所があり、安東市民でない場合は、入場料が大人5000ウォンとなっています。

入場券売り場

タルノリ伝授館前 シャトルバス乗降場

河回マウル 地図

 公共交通機関を利用する場合は、安東バスターミナルから 210番バス (河回マウル行、もしくは屏山 [ピョンサン] 書院行) に乗り河回マウルバス停でおります。なのですが、韓国のバス路線でよくありがちなことですが、これがちょっと複雑です。

 実は、上の地図にあるように、河回マウルという同じ名前のバス停が 3か所あります。上の地図上では、仮に、(1) から (3) という番号を振っておきました。もちろん現地ではこのような番号表示はありませんのでご注意を。河回マウル (1) は、駐車場のすぐわきで一番外側です。河回マウル (2) は河回世界仮面博物館の前にあります。入場券売り場、ならびにシャトルバス乗り場に一番近いバス停です。河回マウル (3) は河回マウル行のバスの本当の終点で、河回マウル (1) → 河回マウル (2) → タルノリ(仮面舞)伝授館前 → 河回マウル (3) の順に停まっていきます。 従って、すぐ河回マウルに入りたい場合は、3番目の河回マウルバス停で降りたほうが良いです。また総合案内所はタルノリ(仮面舞)伝授館前バス停前にあります。

駐車場前の「河回マウル」(1) バス停留所

世界仮面博物館前の「河回マウル」(2) バス停留所

 なおこのバス停で降りると、入場券売り場が見当たらないので、入場料を払わなくても済んでしまいます。いわば河回マウルの入場料はシャトルバスの乗車料金+世界仮面博物館、タルノリ伝授館の入場料+駐車場利用料を事実上兼ねていると言えます。但し、基本的に入場券は、シャトルバスに乗るときにチェックされるだけで、博物館等に入場するときにチェックされることはありません。

 なお、要注意なのは、バス路線によって停まるバス停が異なることです。210番 河回マウル行の場合は河回マウルの中まで入りますが、同じ 210 番でも屏山書院行の場合は、土、日、公休日は、河回マウル (1) → 河回マウル (2) → タルノリ(仮面舞)伝授館前 と来て、ここで Uターンし再び 河回マウル (2)  → 河回マウル (2) →  河回マウル入口 と戻ってここから 屏山書院 に向かいます。但し平日は、マウル内の停留所で U ターンし 屏山書院 に行きます。

 従って週末、公休日は、屏山書院始終発便の場合、河回マウルに一番近いバス停はタルノリ(仮面舞)伝授館前となりマウル内の停留所は経由しません。

河回マウル内の河回マウルバス停 (3)

河回マウルバス停 (3) のバス時刻表

 

 また、食事をしたい場合は要注意です。食堂の大半は、河回マウル (1) バス停近くの河回チャント (市場) に立地しています。一部 河回マウル (2) バス停の近くにもあります。河回マウル内にもないことはないですが、数はわずかで、かつ食事を出す民宿が兼ねている場合が多いので、常に開いているとは限りません。なお古民家カフェのような店はマウル内にも多数あります。

 因みに河回チャントの食堂のメニューは多くは似たり寄ったりで、安東名物のカンコドゥンオ (干しサバ) 定食、安東チムダク (蒸し鶏)、ホッチェサパブ*2 などの安東名物食が食べられます。但し、韓国では1人前で食べられる食事がなかなかなく、原則2人前以上です。

 因みにこの時の訪問ではカンコドゥンオ定食 1人前で 13000ウォン、2人前で 28000ウォン、アンドンチムダクが35000ウォン (量は2人前以上)、ホッチェサパブは 4~5万ウォン以上 (やはり2人前以上から) 前後でした。

 安東でしか飲めない、安東シッケもお勧めです。

河回チャント内の食堂街

 またレンタサイクルですが、河回チャントと河回マウルの入口の2か所にあるのを確認しました。上の地図の青い■のところにレンタサイクルがありました。台数は河回マウル入口の方が多いようです。

河回チャント内のレンタサイクル
電動アシスト 1人乗り 15000ウォン
2人乗り自転車 10000 ウォン
1人乗り自転車 5000ウォン

河回マウル入り口のレンタサイクル

 しかし以下の看板が立っています。

自転車、外部車輛走行禁止の看板

 しかし、自転車を借りた人はお構いなしに走っています。これはどう解釈したらよいのでしょうか...?

 

 なお、河回マウルの標準的な観覧時間は徒歩で1時間半と観光パンフレットにあります。ただ可能であればレンタサイクルも借りて、1日かけて、河回マウルの周辺にある屏山書院、芙蓉台も含めて探訪すると楽しいのではないでしょうか。

 また、2024年8月現在、毎週週末および水曜の14:00 ~ 15:00 タルノリ (仮面舞) 公演が、タルノリ伝授館で行われています。これも特に別途入場料金なしに見られます。

 

 これ以外に 河回舟遊チュルプルノリ (綱花火) が年に何回か行われており、これは見ものだそうです。今年(2024)は、今後、11月と、9~10月の国際仮面フェスティバルの期間中2回ほどが予定されているようです。

河回舟遊チュルプルノリの案内 (河回マウル公式ページ)

2024年河回舟遊チュルプルノリ開催日程ページ (安東市)

 

 

*1:マウルとは、村、とか町内という意味の韓国語です。

*2:チェサ (祭祀) とは韓国の先祖の命日に行う儀式で、その時に出されるご飯がチェサパブ、そしてホッチェサパブとは祭祀でもないのに出されるチェサパブをホッチェサパブと言います。