不均等黄変ネガ写真のBチャンネル再建法による補正術に関する解説ページを開設していますが、分かりにくいと感じられる方もおられるようです。たしかに、徐々にアイディアを膨らませて、解説もどんどん旅館の増築のように増やしていますので、マニュアルとしては今一つスッキリまとまっていないのは、自分でも認めるところです。
そこで解説チュートリアルビデオを作成しました。といっても作業過程に字幕で説明を加えているだけです。基本的には音声はありません。ただ、実時間で作成していますので、どの程度補正に時間がかかるかの目安になると思います。ビデオはCore i5 6200U (PassMark CPU Benchmarkで3900程度) の、メモリに8Gを積んだ5年前に発売されたノートパソコン(但しストレージはSSD)を使ってキャプチャしています。発売当時は新製品としては標準的な性能のノートパソコンでしたが、今となっては高性能でもなく、標準以下のパソコンかと思います。今なら6万円前後でこの2~3倍の性能のパソコンが買えます*1。サンプルファイルは、コニカミノルタのDimage Scan 5400 IIを使って、フルサイズ (約7600 x 5000ピクセル / 5400dpi) で取り込んでいますので、かなりでかいです。おそらくメモリもこの大きなファイルを扱うには不足気味の量で、ストレージに対するスワッピングも発生しているものと思われます。事務用パソコンとしては現在でも十分な性能を有していますが、画像処理に使うには、やや力不足の性能のパソコンです。
ご覧になるには、処理するファイルが大きいことと、パソコンの性能もあって動きが緩慢なので、倍速程度でご覧いただくのがちょうどよいかと思います。
1. 準備過程
ビデオはありません。マニュアルは以下のページをご覧ください (記事リンクを更新しました)。yasuo-ssi.hatenablog.com
2. ImageJによる素材画像ファイルの作成過程 (1'42")
youtu.be このビデオに対応するマニュアルページは、以下になります。
3. GIMPによる編集過程 (8'27")
youtu.be このビデオに対応するマニュアルページは以下になります。
4. 追加カラー補正 (10'36")
この追加補正は、このサンプルの場合、主として植物の緑を改善するために行っています。植物の緑は一般にG値が高くB値が低いのが特徴ですが、Bチャンネル再建法でB値の値がG値に近づいてしまうので、それを補正するために行っています。このビデオに対応するマニュアルは以下のページの「汎用色チャンネル補正マスク作成ツールを使った補足補正」以下をご覧ください。
ビデオの総時間合計が、約20分ですので、かなり大きい画像(約7600 x 5000)であり、かつ、画像処理用としては性能が並以下のパソコンを使ったとしても、1枚20分程度で編集が可能 (但し変退色の程度は中程度) ということです。ファイルサイズがもっと小さかったり、パソコンの性能が良ければ読み書きの時間が大幅に短縮されますので、ずっと早く終わります。
一方、変褪色がさらに進行すると、追加のカラー補正において、マスクを使った編集レイヤーの数を追加しなければならなかったり、作成すべきマスクの形も複雑になったりするので、もっと時間がかかることになります。