省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

LibreOffice Linux版で韓国語スペルチェッカーを有効にする

 LibreOffice Windows版ですと、韓国語スペルチェッカーを入れると直ちに韓国語のスペルチェックが有効になってくれます。ところが、Linux版の LibreOffice では有効になってくれず困っていました。結局以下に述べるようなことだったようです。

 

1) 韓国語スペルチェッカーのインストール

 以下のサイトからLibreOffice用の韓国語スペルチェッカーをダウンロードしてください。

extensions.libreoffice.org 最新版は、korean-spell-checker-0-7-91-libo.oxt です。

2) LibreOffice拡張機能として韓国語スペルチェッカーをインストール

LibreOfficeを立ち上げメニューの[ツール] → [拡張機能マネージャー] を起動

拡張機能マネージャーの起動

拡張機能マネージャー

 

 ここで、[追加] ボタンを押し、先ほどダウンロードしたファイルを選択します。

ダウンロードしたファイルの選択

 拡張機能マネージャーの一覧に Korean Spell Cheker が表示されれば、インストールできています。

3) 韓国語スペルチェッカーを有効にする

 ここまでは簡単ですが、この後が困りました。Windows版の LibreOffice では入力を韓国語に変えるとすぐに韓国語スペルチェッカーが動作してくれます。しかし Linux版では一向に動作してくれません。

 さんざん迷った挙句次の方法で有効化できることが分かりました。

3-1) アジア標準入力言語を韓国語にする

 まず1つ目の方法はアジア言語の標準入力言語を韓国語にすることです。

・メニューの[ツール] → [オプション] をクリックします。

・オプションの言語設定で、[アジア諸言語] の標準を日本語から韓国語に切り替えます。この場合、日本語を常用される方は、その下の[現在のドキュメントのみに適用]をチェックしたほうが良いでしょう。

オプション - 言語設定

 すると、IMEを経由して入力すると韓国語と認識しますので、韓国語スペルチェッカーが有効になります。入力しながら自動スペルチェックしてくれます。但しこの方法ですと、日本語も韓国語と認識しますので、日本語の文章の下に赤い波線が出てしまいます。

韓国語スペルチェッカーが有効な状態

3-2) 範囲指定を行い、その範囲を韓国語として指定する

 日本語の中に一部韓国語の文章が出てくる場合は、アジア言語の標準を韓国語にすると、必要以上に波線が出てうるさいです。その場合は標準言語を日本語のままで運用した方が良いです。

 この場合は、入力と同時にスペルチェックはできません。まず韓国語を入力した範囲を範囲指定します。メニューの[ツール] → [言語] → [選択用] を選び、ここで、韓国語を選びます。すると、指定した範囲で韓国語スペルチェッカーが有効になります。

範囲指定で韓国語のスペルチェック

 この時、選択肢の中に [韓国語] が出てこない場合は、選択範囲を変えてみてください。1行の途中で終わっているのに、1行まるまる選択していると、選択肢に[韓国語]が出てきません。これでひっかかり韓国語スペルチェックが有効にならないと悩んでいました。

選択肢に [韓国語] が出てこない場合
→ 範囲を限定する

 

 Windows版では入力言語のIMEを切り替えると直ちに言語設定も変わって、適切な言語のスペルチェッカーが有効になります。おそらく OS 側に、IMEの切替言語を認識するAPIがあるものと思われます。しかし、Linux版では、欧米言語とアジア言語の切り替えのみ自動的に認識されますが、アジア言語内、あるいは欧米言語内では、言語切り替えは自動認識されません。要は iBus のオン/オフ は検知できるが、iBusに載っている各言語間の切り替えは検知できないということかと思います。

 従って、欧米言語間でスペルチェック言語を切り替えるときも同様な手続きが必要ということです。

 おそらくこの違いは OS の API の違いに起因するものと思われます。WindowsではIMEの切り替えをOSが認識し、それをアプリケーションに渡す仕組みがあるようです。そのため、言語切り替えを自動認識してくれるようです。しかし、Linux (あるいはiBus) では、IMEのオン/オフ程度しかアプリケーションに情報を渡さないため、アジア言語と欧米言語の区別しかできず、切り替わった時にそれぞれのデフォルト言語が入力されているとの前提で動くようです。

 

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参考サイト

linuxnightly.com