darktableのボランティア・エンジニアである Aurelien Pierre氏が現在開発中である、color-matching pictures という新しいカラーバランス調整の方法を紹介しています。
もちろん、現在開発中なので、現行のdarktableに実装されていません。
この方式の要点はどういうことかというと、従来カラーバランスは、無彩色点を基準点とするホワイトバランスによって調整してきました。それを無彩色点でなくても調整できるようにする、ということです。
開発趣旨としては、次のようなことのようです。ある写真の編集過程を別の写真に貼り付けたとしても、同様の効果が得られるとは限りません。なぜなら、この2つの写真の露光条件が異なると、同じ編集過程を適用したとしても、人間の目の最適化/錯覚効果により、同様に見えないためです。そのため、異なる露光条件でも同様な編集効果を得るために、無彩色点以外の場所をサンプリングして、その差を計測することにより、別の写真に与えた編集効果をもう一つの写真にも視覚的に与えられるようにする、ということのようです。