UnixにEPWING閲覧ソフトをインストールしようとする人がどれぐらいいるか分かりませんが、情報もあまりないので備忘録としてここに記しておきます。
検索を掛けてもだいたい古い情報(2000年台半ば)が多いのですが、現時点でも、EPWING閲覧ソフト全般に関する案内として有効そうなのは、以下のページです。
www.hi-ho.ne.jp 今回、Unix用EPWING閲覧ソフトとしてより新しそうなqolibriをインストールしてみました。qolibriのホームとダウンロード先は以下です。
qolibri_2.1.4_amd64.deb をダウンロードしてインストールしますが、そのままインストールしようとすると、依存関係の問題で、インストールできません。
libqt5webenginewidgets5 というパッケージを事前にインストールする必要があるようです。そこで、以下のコマンドでインストールします。
sudo apt-get update -y
sudo apt-get install -y libqt5webenginewidgets5
なお、私の場合は、2番目のコマンドを打ち込んだところ、何かリンクが切れているというエラーメッセージが出て、
apt --fix-broken install
コマンドを入れてみろというメッセージが出たので、そのとおりコマンドを入れてから、2番めのコマンドを入れ直したら、インストールできました。
次にダウンロードした、qolibri_2.1.4_amd64.deb をインストールします。
まず、qolibri_2.1.4_amd64.deb をダウンロードしたディレクトリに移動します。
次にdpkgコマンドを使ってインストールします。
sudo dpkg -i qolibri_2.1.4_amd64.deb
インストール先は /usr/bin 以下になります。
なお、インストールしたパッケージを確認したい時は、
dpkg --list
もしくは
dpkg --list qolibri
を使い、
削除する時は、
sudo dpkg -r package (設定ファイル削除せず)
sudo dpkg -pureg package (設定ファイルを含めた完全削除)
を使います。
実行する場合は、/usr/bin/ に移動して
./qolibri
を使います。無事起動できました。
しかし、このままではリンクができません。そこで、以下の手順でリンクを作成します。
・起動リンクの作成
いちいちコンソールに移動してコマンドを打つのは面倒なので、起動リンク (アイコン) を作成し、簡単に起動できるようにします。まずホームディレクトリから .local/share/applications に移動します。頭に . が付くディレクトリは隠しディレクトリなので、ホームディレクトリで Ctrl + H キーを押し、隠しディレクトリを表示させてから移動します。
この上で右ボタンを押して[端末]を起動するとカレントディレクトリが .local/share/application でコンソールが起動します。そこで以下のコマンドを打ちます。
$ touch qolibri.desktop
すると以下のリンクファイルができます。
このファイルをダブルクリックしてエディターを起動し、以下の内容を編集して書き込みます。Version という部分は、最新のバージョンのバージョン番号を入れてください (以下の例では 2.1.4 にしています)。
また Exec は今qolibriを入れているディレクトリが例では /usr/bin なので以下のように書いていますが、このディレクトリが変更になった場合は適宜そのディレクトリ名を書き込んでください。
-----------------------
[Desktop Entry]
Version=2.1.4
Type=Application
Categories=Utirities;
Name=qolibri
Comment=
Exec=/usr/bin/qolibri
Icon=
Path=/usr/bin/
Terminal=false
StartupNotify=false
------------------------
※緑色の部分は状況によって変更がありうる部分
編集を終了し、スタートボタンを押すと以下のようにqolibriのアイコンが現れるはずです。