省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

ARTのホームページから、OpenColorIOのバイナリーがダウンロードできるようになりました

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 前回、ARTで使うための OpenColorIOのインストール方法について説明しましたが、ARTのホームページで、OpenColorIOの ociomakeclf.exe のバイナリーファイル (Windows & Linux) がダウンロードできるようになりました。

bitbucket.org

 上のページの下の方の Downloads からダウンロードして下さい。

 これで、苦労してインストールしなくても、ARTのLUT新機能が使えるようになります! なお、既に述べているように、このツールはコマンドラインから使用するツールですのでご注意ください。ダウンロードして、自分の分かりやすいディレクトリにコピーしたら、コマンドプロンプトから起動してください。

 使い方、およびサポートフォーマットに関しては以下のページをご覧ください。

opencolorio.readthedocs.io

 なお、ociomakeclf.exe の使い方ですが、基本的には、コマンドラインから、

ociomakeclf 変換元LUTファイル名 変換先LUTファイル名.clf --csc 変換元色空間名

と打ちます。 --csc オプションをつけないと変換元LUTの色空間がそのまま変換先に引き継がれてしまうので、ARTで使用するには適しません。

 また、変換元として指定できる色空間名は下記の通りです。

        ACEScct
        ACEScc
        ACEScg
        ACESproxy10i
        ADX10
        ADX16
        ARRI_ALEXA-LOGC-EI800-AWG
        CANON_CLOG2-CGAMUT
        CANON_CLOG3-CGAMUT
        PANASONIC_VLOG-VGAMUT
        RED_REDLOGFILM-RWG
        RED_LOG3G10-RWG
        SONY_SLOG3-SGAMUT3
        SONY_SLOG3-SGAMUT3.CINE
        SONY_SLOG3-SGAMUT3-VENICE
        SONY_SLOG3-SGAMUT3.CINE-VENICE

 

 なお、Raw現像ソフト等で利用できる cube形式のファイルも公開されていますが、それらはsRGBやAdobe RGB等を前提としている可能性が高く、かつ以上の変換オプションにこれらの色空間が見当たりませんので、物理的にclf形式に変換できても ART (ACES 2065-1 に設定する必要) で使用するには不適かと思います。それらについては、ImageMagic 等別ソフトを使って HaldCLUTに変換するのが良いと思います。

これについては、以下をご覧ください。

yasuo-ssi.hatenablog.com