省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

Ubuntu に GIMP Resynthesizer Plugin を flatpak でインストール

 現在 GIMPLinux へのインストールは、flatpak を使うことが推奨されています。この場合バイナリーファイルのプラグインについても flatpak を使ってインストールしないと動かないようです。「スマート消去」を実行する Resynthesizer も同様です。インストール方法は以下にありますが、日本語化されていないので、ここで、インストールしたときの記録を記しておきます。

github.com まず上のページのインストラクションにあるように、GNOME のバージョンを調べます。flatpak list とコマンドを打つと、私の環境の場合は以下にあるように、 43 のようです。

GNOMEのバージョン確認

 次に、インストールコマンドを入れます。

flatpak install org.gimp.GIMP.Plugin.Resynthesizer org.gimp.GIMP.Plugin.LiquidRescale org.gimp.GIMP.Plugin.Lensfun org.gimp.GIMP.Plugin.GMic org.gimp.GIMP.Plugin.Fourier org.gimp.GIMP.Plugin.FocusBlur org.gimp.GIMP.Plugin.BIMP

 

選択1

 すると、上のように2つの選択肢を聞いてきます。GNOME のバージョンが 43 なので、2-40 が合いそうですので、そちら (2) を選択します。

選択2

 引き続き、何度も同様な質問が続きますが、いずれも 2-40 の方を選択するように回答します。

選択3

 7つ答えたところで、ようやく、ちょっと違うことを聞いてきました。

インストール確認

 以上のブランチをインストールしてよいかという確認です。ブランチは 2-40 で揃っていますので y を入力します。すると以下のようにインストールを実行する画面に移ります。

インストール開始

 すべて終わるとインストール終了です。終わったところで GIMP を起動し、メニューに出てくるか確認します。

インストール終了

 無事に、Heal seclection 他のプラグインがインストールされているのが確認できました。

 では、Resynthesizer はどこにインストールされたのでしょうか。

インストール場所

 調べてみると、/var/lib/flatpak/runtime/org.gimp.GIMP.Plugin.Resynthesizer/x86_64/2-40/active/files/plug-ins 以下に python スクリプトがあることが分かりました。

 

プラグインの場所

 ここで、heal selection を日本語化してみます。この Python スクリプトのうち、plugin-heal-selection.py を、書き込み権限のあるディレクトリにコピーします。ここでは ドキュメント ディレクトリにコピーしてみます。そして、当ブログの以下の記事の記述に従って、日本語化します。

https://yasuo-ssi.hatenablog.com/entry/2020/08/12/095411

 このスクリプトを、一旦、plugin-heal-selectionJ.py と改名して保存します。これを、先程の、スクリプトが保存されているディレクトリに、sudo を使ってコピーします。

スクリプトが保存されているディレクトリでターミナルを起動し、

sudo cp ~/ドキュメント/plugin-heal-selectionJ.py .

とコピーコマンドを管理者権限で実行します。そして GIMP を起動して確認します。

プラグインを日本語化

 無事、メニューに「スマート消去」というプラグインが現れました。

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[参考情報]

 なお、Mac OS における Resynthesizer のインストールは、Mac OS のセキュリティ強化によりいろいろ問題があるようです。以下のスレッドをご覧ください。

https://gitlab.gnome.org/GNOME/gimp/-/issues/8413

 

discuss.pixls.us