身延線の旧型国電時代末期、クモハ51に次ぐ勢力がクモハ60でした。もともとクモハ60は1967年の御殿場線電化で、首都圏各地(主に常磐線・横浜線)から御殿場線用に沼津機関区に集められたようですが、1969~70年度に掛けて17m車のクモハ14を一掃することとなり、関西圏からクモハ51と共に73系を捻出して御殿場線に投入するとともに、御殿場線から捻出されたクモハ60を低屋根改造して身延線に投入したという経緯のようです。
先日身延線クモハ51車番同定フローチャートを作成しましたが、今度はそのクモハ60版を作成します。なお大前提として以下の2枚の図は前回と共通です。また1975~81年頃の状況を基に書いているのも同じです。
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1. 幌枠がある?
Yes → 1-1. 前照灯が埋め込まれている or 運転台窓がHゴム化されてる?
→ Yes: 60800 / No: 60806
No
2. 幌枠がない
↓
2-1. 運転台左窓にRがついている?
↓
Yes: → 2-1-1. 正面通風器が原型である? Yes: 60804 / No: ↓(2-1-2へ)
2-1-2. 右運転台窓がやや上付である? Yes: 60816 / No: 60814
No
↓
2-2. 運転台左窓にRがついていない?
Yes → 2-2-1. ワイパーは下付きである → Yes 60810: / No: 2-2-2へ↓
2-2-2. 正面通風器の形状は?
→ 原型: 60808 / 孔封鎖: 60802 / 削除: 60812
クモハ51より輌数が少ないのでフローチャートもよりシンプルですが、60814と816の区別がやや難しいです。
練習問題
以下の写真の車輛の車番を当ててください。
応用問題
以下の外部Web記事にある車番不明のクモハ60の番号を当ててください。
↓
練習問題の答えはこの下
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練習問題の答え
上の写真: [1] 幌枠がある → [1-1] 運転台窓がHゴム化されてる?・・・ No → 60806
下の写真: [2] 幌枠がない → [2-1] 運転台左窓にRがある → [2-1-1] 正面通風器が原型でない → [2-1-2] 運転台右窓がやや上付 → 60816
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