2023-01-01から1年間の記事一覧
以前にも指摘しましたが、ImageJ 上のスタック形式のRGBカラーファイルは TIFF ファイルとして保存すると、他のソフトウェアで読み込んだ時にマルチページ TIFF として読み込まれ、そのままではカラー表示できません。 また png 等でも出力でき、その場合は…
本車は以前ご紹介したクハ68044と同様に中央西線経由で長岡にやってきた車輛です。このため車歴も非常に似ていますが、クハ68044は運転台窓のHゴム化が施行されていなかったのに対し、本車はHゴム化と関西型通風器の設置が行われていました。おそらく、本車…
[お知らせ] 本記事の、Ver.5.5対応版は以下をご覧ください。 yasuo-ssi.hatenablog.com 目次 1. 本連載記事の概要 2. 今まで紹介されてきた経年劣化による変褪色写真の補正術 3. 写真補正の原理 4. Bチャンネル再建法による不均等黄変・褪色ネガ写真補正の方…
10月により黄色味の削減能力を高めた Ver. 5.3 をリリースしました。かなり徹底的に黄色味を取るようになりましたが、逆に黄色味が取れすぎなのが気になるようになりました。特に茶色、褐色の黄色味が取れてかなりマゼンタに傾きます。そこでちょっと対策を…
2023.11.7 に GIMP 2.10.36 がリリースされました。 リリースノートはこちら。 www.gimp.org 主なところだと、Adobe Swatch Exchange (ASE), Adobe Color Book (ACB) の2つのパレットのサポート、新しいグラデーション方式のサポート、GIF ファイルを読み込…
pixls.us における darktable のオンラインディスカッションを見ていたところ、darktable のシグモイド・モジュールと共に使える富士フイルムエミュレーション LUT に関する議論がありました。 discuss.pixls.us 発言主、 Nico Kaiser 氏によりますと、Stuar…
先日、人工的に B チャンネルのレベルを落とした画像を使って、フィルムの褪色による不均等ではない黄変写真の補正方法について説明してみましたが、さらに追検証してみます。 実は前回作成した画像は、リニアに B チャンネルのレベルを落としてみました。例…
我が家で10n 年近く使っているデスクトップ PC ですが、時々不安定になることがありちょっと困っていました。 症状としては次のようなものが出ていました。 ・電源を入れると、Bios の読み込みの途中で一旦電源が切れ再起動する ・パソコンを使っている最中…
日本のネガカラーフィルムをスキャンした写真の典型的な褪色は、本サイトでもたびたび扱っている不均等に黄変するケースです。しかし、欧米ではこのような不均等な黄変はほとんど見られません。しかしフィルムのイエロー、マゼンタ、シアン色素中、イエロー…
本日ご紹介する旧形国電車輛は、かつて片町線で使われていたクハ79056です。と言っても、63系のクハ79とは異なります。本車は42系2扉車の4扉改造車の先鋒です。同時に4扉車の元祖・源流であり、のちのモハ63や101, 103, 201, 203, 205系、そして今日の209, 2…
最近、GIMP の pixls.us のオンラインディスカッションに、GIMP用 ノイズ除去プラグイン Graycstoration の後継バージョンはどこで探せるかという質問が上がりました (一番最初は4年前に上がったスレッドです)。かつて GIMP 用のノイズ除去プラグインとして…
先日、M/B の交換したところ、UEFI bios のみ対応になっていました。そのため、新しい M/B がMBR ハードディスクを読み込まないので、GPT に変更せざるを得ませんでした。その際、参照した記事のリンクを備忘録代わりに記しておきます。 なかでも、結構丁寧…
先日、JR東日本 209系 1000番代 81編成をご紹介しましたが、本日はその相棒、八トタ82編成です。やはり常磐線緩行線から中央線グリーン車導入およびトイレ設置工事に伴うピンチヒッターとして転用されやってきました。先日、2024年度末、おそらく3月改正で中…
GIMP の pixls.us におけるオンラインディスカッションにおいて、GIMP上で画面上で無彩色点が得られない場合、どうやってホワイトバランスを調整したらよいか、という議論がありました。 discuss.pixls.us サンプルで挙げられている画像ですが、全体的に青っ…
ImageJ (Fiji) 上で動く sRGB式トーン再現カーブ (TRC) のデコード/エンコードを行うツールを作ってみました。既に ImageJ には色空間を変換するプラグインはありますが*1、一般的な sRGB 式の TRC を掛けたり外したりするプラグインです。TRC を外すとリニ…
先日たまたま大崎駅を通ったところ、埼京線用 E233系7000代のトップナンバー 101編成に出くわしましたので撮ってみました。このときはりんかい線線内運用に就いていました。それぞれ海山両側から撮ってあります。 クハ E232-7001 (1号車) 宮ハエ 大崎駅 2023…
ART のカラーグレーディング編集の中核となるカラー / トーン補正モジュールは、ART がシーン参照ワークフローを採用しているため、リニア RGB で動作します。このことは様々なカラー編集計算においてアーティファクトを生みにくいというメリットもあります…
7月に本ツールをバージョンアップしましたが、今回マイナーバージョンアップします。 ■バージョンアップ内容 ・バグフィックス 丸め誤差のため、画像中ホワイトポイントを取るピクセルを選択範囲に含めることができない場合があるのを修正しました。 よろし…
以下のページに、Avid Andrew氏による darktable チュートリアルがあります (英語)。 avidandrew.com 大きく分けて、基本編と効果編に分かれています。以前のディスプレイ参照ワークフロー(Labベース) とシーン参照ワークフローでの結果比較なども出ていて興…
10月21日に、中央快速線の12輌化準備として、列車運休を伴う高尾駅構内のポイント切替工事が予定されています。それに先立って高尾駅に工事に使われる JR東日本の操重車が集結していますので、写真を撮ってみました。 操重車 810N / 高尾駅 2023.10 (以下同)…
一旦作成したマスクの境界をぼかす方法について説明します。当サイトでは黄変写真の補正について解説しておりますが、ImageJ で作ったマスク画像などをぼかす際に必要なテクニックです。 1. マスクにぼかしを適用する。 GIMP のぼかし機能を使ってマスク画像…
本日は鉄道記念日です。というわけで再び旧形国電の紹介に戻りたいと思います。本日ご紹介する車輛は上信越線、長野地区で活躍したクハ68028 です。新潟地区に転属前に関西でHゴム化と関西型通風器を設置していますが、その後さらに新潟地区特有のタイフォン…
日本では富士フィルムのデジタル一眼カメラは必ずしも特に人気が高いわけではありませんが、欧米では非常に根強い人気を誇っています。Nikon がかなり失速している今日、Canon に次ぐ人気を欧米では誇っているという、個人的印象を受けています。ひょっとす…
GIMP の[色域を選択] 機能は、Photoshop における、[選択範囲 - 色域指定] と同等の選択機能です。本記事では両者を総称して[色域選択]とします。この両者は同等機能ではありますが、微妙に異なります。以下この違いにふれつつ、GIMP の色域選択の様々な判定…
ちょっと前に書いた記事の中に、Chat GPT 支援を受けた Bing は翻訳の壁を越えられないのではと書きましたが、再度それを確認する経験をしました。 日本語で、安東から光州までタクシーで行ったらいくらかかるかと尋ねると、いくらかかるかは分からない、と…
GIMP でトーンカーブ編集を行った場合、そこで編集に使ったトーンカーブの設定を他の画像にも応用したい場合があります。その場合はどうしたらよいでしょうか。 トーンカーブのダイアログからはちょっとわかりにくいですが、トーンカーブ設定を保存し、次回…
※本記事は、以前別サイトに掲載していたものを若干手直ししたものです。 本車は、ずっと豊橋機関区の片隅にいた救援車、クエ28100です。他の車に隠れていることも多かったのですが、このときはたまたま比較的空いていたため全体を撮ることができました。もっ…
先日 Ver. 5.3のバージョンアップ紹介画面で使ったサンプルファイルの補正過程を参考までに例示してみます。 図1 オリジナル ImageJ を起動し、Bチャンネル再建法ツールを起動し上のファイルを読み込みます。 図2 ImageJ用 Bチャンネル再建法プラグインパラ…
DPReview で EOS R50 の最終レビューが出ています。 https://www.dpreview.com/reviews/canon-eos-r50-review-compact-capable-but-lacking-for-lenses Silver Award になっています。 コンパクトで、有能だけれどレンズがない、とキャプションがついていま…
8月初めに、ImageJ Ver. 1.54x に対応したVer. 5.21をリリースしましたが、さらにアルゴリズムを見直した Ver. 5.3 を今回リリースします。やはりユーザインターフェースの変更はありませんので、マニュアルページも多少の補訂を除いて新たに書き直すことは…