2022-01-01から1年間の記事一覧
Photoshopを使って古く黄色くなったフィルムを補正するチュートリアルビデオを見つけました。当然日本語のチュートリアルではなく、英語です。このビデオを見ていると、どうもこれは不均等黄変フィルムに近いようです。というのはビデオの途中で、カラーバラ…
8月投稿の記事で、拡張疑似フラットフィールド補正アルゴリズムだけで、十分黄変効果が得られないのは、画像が荒れているからではないか、と書きました。確かに手持ちのフィルム画像では、荒れた画像で効果が十分得られないことが多いのですが、その後投稿し…
ARTのカラー/トーン補正にVer. 1.16から LUT モードと clf形式のLUTのサポートが追加されましたので、試してみました。Griggio 氏は映像業界で使われている高精度のLUT (ルックアップテーブル) が使えると強調していたので、ARRI の業務用ビデオカメラ、Alex…
Tips Bチャンネル再建法ツールを使って、GIMP上で、周辺部がBチャンネル情報抜けを起こしているファイルを補正編集する際に、周辺部補正レイヤーとそれ以外の部分の境界線がくっきり目立つ場合があります(下図)。 周辺補正レイヤーと近景補正レイヤーの目立…
とりあえず自分にとってよく使いそうなコードに関するメモです。 ImageCalculator (画像計算機) Process > ImageCalculator Image Calculator コード 操作対象はImagePlusです。 from ij import ImagePlus, plugin ic = plugin.ImageCalculator()imp2 = ic.r…
ARTのオンラインディスカッションに以下のような質問が上がっていました。 discuss.pixls.us 要は、ARTでダークフレームを適用したら画像がおかしくなった、という質問です。答えは、画像ファイルと、そこからノイズを消すためのダークフレーム画像のブラッ…
ImageJで、R, G, B チャンネルごとの簡単な統計を取得するプラグインを作成してみました。まぁ、ImageJで画像のチャンネル分解を行って、チャンネルごとにヒストグラムを見ればよいのですが、面倒なので... また、IrfanViewのヒストグラムですと、平均値は出…
[青い部分に黄変が広がった写真の補正テクニック] 2022.7.28アルゴリズム改定後のBチャンネル再建法補正ツールは、拡張疑似フラットフィールド補正アルゴリズムとGチャンネルミキシングアルゴリズムのハイブリッド補正となっています。一方の弱点をもう一方…
ここのところ頻繁にバージョンアップを繰り返している、黄変ネガ写真補正用の Bチャンネルツールですが、やはりかなり大きなアルゴリズム変更を行ったこともあって、バグが取り切れていないのと、自分の中でまだコンセプトをまとめ切れていない部分がありま…
GIMPの開発版が8/21に Ver. 2.99.12にアップデートされたようです。 www.gimp.org GIMPの開発版に関しては、今の開発状況が維持されるならば、個人的にはあまり期待できませんが、主な特徴として次のようなことが挙げられています。 ・キャンバス上でブラシ…
先日、下記の記事を公開しました。 yasuo-ssi.hatenablog.com その中で、 拡張疑似フラットフィールド補正アルゴリズムの効果が出る画像と、あまり出ない画像の差があり、あまり出ない画像では、画像の粒子が荒いからではないか、と書きましたが、その後の探…
前回、ARTで使うための OpenColorIOのインストール方法について説明しましたが、ARTのホームページで、OpenColorIOの ociomakeclf.exe のバイナリーファイル (Windows & Linux) がダウンロードできるようになりました。 bitbucket.org 上のページの下の方の …
ARTの今回 (1.16) のバージョンアップで OpenColorIO Ver. 2に対応した、CLF形式の LUT (ルックアップテーブル) ファイルへの対応をアナウンスしています。それとともに、カラー/トーン補正にLUTモードが新設されました。簡単に言うと、カラー/トーン補正で…
pixls.upの ART ディスカッショングループに、次のような質問が掲載されました。 discuss.pixls.us 要は、ARTのデフォルトでは、編集後のファイルに一部のメタデータ (Exif等)しか出力されないが、いつもすべてのメタデータを出力させるにはどうすべきか、と…
[2022.11追記] 当プログラムには以下のアップデート版があります。 yasuo-ssi.hatenablog.com-------------------- 2020年9月に作成し公開した輝度マスク作成ツールは、Photoshop上で一般的に実践されていた輝度マスク作成方法およびGIMPの公式ページでPat D…
本車両はもともと1936年の常磐線松戸電化用として製造されたクハニ67001です。この年本車と67002が常磐線用の荷物合造車として製造されました。このあと、横浜、総武、赤羽線用としてクハニ67は増備されますが、登場時期が早かった本車と67002のみが、リベッ…
先日アップデートした画像ファイルをレイヤーマスクとして読み込むプラグインですが... yasuo-ssi.hatenablog.com GIMP / Python プログラミングは結構難しいので、今回、GIMP / Pythonプログラマーの方に参考になるように、コードの解説をつけます。 ------…
[スキャナによる過剰補正で青紫に寄った画像を修正する] 今回は、以前にもサンプルとして取り上げたことのある下記の画像です。おそらくは黄変に対するスキャナの過剰補正のため、もともと、かなり青紫がかっています。このファイル、なかなか自然な感じで補…
darktable の windows版はインストールすると、ファイルを指定して右クリックによるコンテキストメニューから開くことができるようになります。しかし、ARTはデフォルトではコンテキストメニューに出て来ません。 ここでは取り敢えず、コンテキストメニュー…
■ネガカラーフィルム マゼンタ被りの除去テクニック yasuo-ssi.hatenablog.com yasuo-ssi.hatenablog.com yasuo-ssi.hatenablog.com yasuo-ssi.hatenablog.com yasuo-ssi.hatenablog.com yasuo-ssi.hatenablog.com yasuo-ssi.hatenablog.com yasuo-ssi.haten…
ART はかなり頻繁なアップデートがあり、また、デフォルトでは、新バージョンを入れると、旧バージョンを上書きするのではなく、各バージョンごとに別々のフォルダにインストールします。これは新バージョンでトラブルが起こったときにすぐ旧バージョンに戻…
では、次に複数の同じアイテム(部品)が並んだ場合、イベントが発生したときにそれらを区別するにはどうしたら良いのでしょうか? 例えば数値入力ボックスが複数並んだケースを考えます。この数値入力ボックスに値を入れたり、変更すると、メッセージボックス…
拙作の黄変ネガフィルム Bチャンネル再建法補正ツールは、7月以前のアルゴリズムでは、基本的にはGチャンネル情報をBチャンネルにミックスすることで、黄変の改善とテクスチャの荒れの改善を行っていました。 7月末のアルゴリズムの改善で、黄変の削除は主と…
[グリーン部分に関して、GとBの値を離す追加補正を行った事例] 次の事例は、Gチャンネル値とBチャンネル値を離す補正を行った事例です。この夏のバージョンアップから拡張疑似フラットフィールド補正アルゴリズム (ハイブリッドアルゴリズムの中でもアルゴリ…
() フリーの Raw現像ソフト ART の次バージョン、1.16 が間もなくリリースされます。 主な変更点は下記の通りです。 ・トーンカーブの動作の改善・フィルムシミュレーションおよびカラー/トーン補正で、OpenColorIOv2 を使ったLUTファイルのサポート。これに…
インターアクティブなユーザインターフェースを作るにはイベントリスナーの設置が必須ですが、イベントリスナーに発生するイベントにたくさん種類があるわけではありません。 例えば、以前公開した以下のサンプルプログラムですが... yasuo-ssi.hatenablog.c…
以下、開かれてる画像があればその画像の情報を取得し、開かれている画像がなければ、ファイル選択ダイアログを開いてファイルを読み込む、ImageJ の Python を使ったプログラミングサンプルをお示しします。 プログラミング初心者でも、書きたいプログラム…
久しぶりに、「GIMPを便利に! プロジェクト」の自作プラグインを追加します。先日指摘したように、リニアワークフローを採用したGIMP2.10.x では、レイヤーマスクの動きがどうやらGIMP2.8以前と異なるようです。 ただ、マスクの挙動がはっきり解明できていな…
[マゼンタ~赤紫化した茶色を復元する] こちらのケースは、黄変の濃度はさほど高くなく、領域も限定されていますが、周辺部のBチャンネルの褪色による情報抜けが始まっているケースです。典型的な中程度のダメージがあるケースと見てよいと思います。また、…
8/6 に本ツールをアップデートしましたが、今回は機能追加ではなくバグフィクスです。一部の画像 (具体的には Gチャンネルの明度の平均値がBチャンネルの平均値を下回る画像) において、黄変の削減量が、従来アルゴリズムに比べてあまり変わらないという状況…