Bチャンネル再建法
どうも何度やっても全く満足な結果に至らないネガフィルムからスキャンしたカラー画像があります。これは、黄変除去の問題というよりは、元のスキャナの癖や補正の結果、色被りしてしまった画像の補正の問題です。それが下のケースです。 オリジナル 黄変し…
夏にもバージョンアップしましたが、今回相対RGB色マスク画像作成ツールを、Ver. 0.26にバージョンアップします。6月のバージョンアップの主目的は、マゼンタ被り補正への対応強化、夏のバージョンアップはユーザインターフェース、特にプレビューの改善でし…
今回、フィルム画像のダメージ度合いを診断するための、画像統計計算ツールを作成しましたので公開します。先日、ImageJの getStatistics APIを使った簡単な画像統計表示ツールを公開しました。このプログラム、単に、ImageJのgetStatistics メソッドを使っ…
8月投稿の記事で、拡張疑似フラットフィールド補正アルゴリズムだけで、十分黄変効果が得られないのは、画像が荒れているからではないか、と書きました。確かに手持ちのフィルム画像では、荒れた画像で効果が十分得られないことが多いのですが、その後投稿し…
Tips Bチャンネル再建法ツールを使って、GIMP上で、周辺部がBチャンネル情報抜けを起こしているファイルを補正編集する際に、周辺部補正レイヤーとそれ以外の部分の境界線がくっきり目立つ場合があります(下図)。 周辺補正レイヤーと近景補正レイヤーの目立…
[青い部分に黄変が広がった写真の補正テクニック] 2022.7.28アルゴリズム改定後のBチャンネル再建法補正ツールは、拡張疑似フラットフィールド補正アルゴリズムとGチャンネルミキシングアルゴリズムのハイブリッド補正となっています。一方の弱点をもう一方…
ここのところ頻繁にバージョンアップを繰り返している、黄変ネガ写真補正用の Bチャンネルツールですが、やはりかなり大きなアルゴリズム変更を行ったこともあって、バグが取り切れていないのと、自分の中でまだコンセプトをまとめ切れていない部分がありま…
先日、下記の記事を公開しました。 yasuo-ssi.hatenablog.com その中で、 拡張疑似フラットフィールド補正アルゴリズムの効果が出る画像と、あまり出ない画像の差があり、あまり出ない画像では、画像の粒子が荒いからではないか、と書きましたが、その後の探…
[スキャナによる過剰補正で青紫に寄った画像を修正する] 今回は、以前にもサンプルとして取り上げたことのある下記の画像です。おそらくは黄変に対するスキャナの過剰補正のため、もともと、かなり青紫がかっています。このファイル、なかなか自然な感じで補…
拙作の黄変ネガフィルム Bチャンネル再建法補正ツールは、7月以前のアルゴリズムでは、基本的にはGチャンネル情報をBチャンネルにミックスすることで、黄変の改善とテクスチャの荒れの改善を行っていました。 7月末のアルゴリズムの改善で、黄変の削除は主と…
[グリーン部分に関して、GとBの値を離す追加補正を行った事例] 次の事例は、Gチャンネル値とBチャンネル値を離す補正を行った事例です。この夏のバージョンアップから拡張疑似フラットフィールド補正アルゴリズム (ハイブリッドアルゴリズムの中でもアルゴリ…
[マゼンタ~赤紫化した茶色を復元する] こちらのケースは、黄変の濃度はさほど高くなく、領域も限定されていますが、周辺部のBチャンネルの褪色による情報抜けが始まっているケースです。典型的な中程度のダメージがあるケースと見てよいと思います。また、…
8/6 に本ツールをアップデートしましたが、今回は機能追加ではなくバグフィクスです。一部の画像 (具体的には Gチャンネルの明度の平均値がBチャンネルの平均値を下回る画像) において、黄変の削減量が、従来アルゴリズムに比べてあまり変わらないという状況…
[Bチャンネル再建法補正ツール] (最新バージョンアップ) yasuo-ssi.hatenablog.com ・2023.12.24 黄変ネガ写真補正 Bチャンネル再建法ツール Ver. 5.5 リリース 2022年夏以来の大型バージョンアップ。ファイル構成の大幅変更および黄色の削減しすぎを調整す…
[Bチャンネル再建法ハイブリッドアルゴリズムにより、やや過剰に黄色味が削減されるケース] Bチャンネル再建法ツールのアルゴリズムをハイブリッドアルゴリズムに変更してから、画像によっては、以前に比較してかなり補正結果が異なるケースが出ていますので…
[お知らせ (2022.8.20)] 以下に、当プログラムのバグフィクス・プログラムを公開しています。お使いの方は入れ換えをお願いします。また、新たにダウンロードする方は、当ページではなく、以下のページからダウンロードして下さい。 yasuo-ssi.hatenablog.co…
Bチャンネル再建法補正ツールの今回のバージョンアップで、エキスパートモードにおいて前景補正レイヤーのマスクのタイプの選択が可能になりました。Mask type for foreground correction layer というパラメータがそれです。 ImageJ用プラグイン パラメータ…
[2023.12] 本記事の Ver. 5.5 対応版は以下をご覧ください。 yasuo-ssi.hatenablog.com [2023.2.16] 本マニュアルの Bチャンネル再建法補正ツール Ver. 5 対応版を以下に公開しています。 yasuo-ssi.hatenablog.com [2022.12.25補訂] チュートリアルビデオを…
お知らせ [2023.2.15 追記] この記事には、Bチャンネル再建法ツール Ver. 5 に対応した、新しいバージョンの記事があります。Ver. 5 をお使いになる方は以下の記事をご覧ください。 yasuo-ssi.hatenablog.com [2023.1.8補訂] Ver. 4.8バージョンアップに伴い…
お知らせ [2023.12.24 バージョンアップ] yasuo-ssi.hatenablog.com [2023.10.1 バージョンアップ] yasuo-ssi.hatenablog.com [2023.8.5 バージョンアップ] yasuo-ssi.hatenablog.com 下記の問題に対応したバージョンアップ版です。既存のプラグインでは、20…
[お知らせ (2022.8)] このプログラムには、以下のUI 改善 & バグフィックス版があります。 yasuo-ssi.hatenablog.com ------------ 本ブログ開設2周年を記念して、2022.7.17に新しいアルゴリズムを実装した不均等黄変ネガカラー写真補正・Bチャンネル再建法…
本日、7月17日は、当ブログを2020年に開設してから2周年になります。2020年の夏に本ブログの開設直後に、不均等黄変ネガカラー写真の補正ための、Bチャンネル再建法による補正ツールを公開しました(2020/7/21)。それ以来使い勝手の向上のためバージョンアッ…
当ブログもそろそろ開設2周年ということで、それに合わせて、当ブログ開設のきっかけともなった、不均等黄変ネガフィルム補正ツールのバージョンアップを予定しています。今までもバージョンアップを行ってきましたが、それは主に使い勝手に関するバージョン…
久しぶりに不均等黄変写真の補正過程の事例を紹介します。個人的には日常的に使っている手法ですが、手法として紹介していませんでしたので、今回取り上げます。不均等黄変は元の色によって出方が異なります。これは色との関係で黄変が目立たない部分がある…
Bチャンネル再建法による不均等黄変フィルムの補正では、近景補正レイヤーに対し、Rチャンネルを明るくしたイメージをマスクとして貼り付けています。これはこの補正法を考えた時に、Bチャンネルに対しGチャンネルの情報をミキシングしていきますので、色の…
お知らせ [2022.7] 当記事には、以下に2022.7.28公開のハイブリッド補正対応版補正ツールに対応した、新たな改訂版があります。ハイブリッド補正版を使われる方は以下の改訂版からプログラムのダウンロードを行ってください。 yasuo-ssi.hatenablog.com ーーーー…
お知らせ [2022.7] 2022.7.28にハイブリッド・アルゴリズムを実装した新しいImageJ用プラグインを公開しました。それに対応した説明は以下のページをご参照ください。 yasuo-ssi.hatenablog.com [2021.12] 当記事は、2021年12月にアップデートした、ImageJ用…
ほぼ補正方法が固まってしばらくバージョンアップしていなかった、不均等黄変ネガ写真ファイルを補正するBチャンネル補正法 ImageJ用プラグインを、久しぶりにバージョンアップします。 バージョンアップ内容は下記の通りです。 1. バックグラウンド補正レイ…
不均等黄変ネガ写真のBチャンネル再建法による補正術に関する解説ページを開設していますが、分かりにくいと感じられる方もおられるようです。たしかに、徐々にアイディアを膨らませて、解説もどんどん旅館の増築のように増やしていますので、マニュアルとし…
以下、Bチャンネル再建法 (+汎用色チャンネルマスク作成ツールによる追加補正) を使ったファイル補正の記録です。個人的な備忘録ですが、他の方の参考になるかもしれませんので、公開します。 飯田線 クモハ53003画像 オリジナル画像 空~駅ビル部分に黄変が…