黄変ネガ写真補正
不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術・チュートリアルビデオを昨年9月に公開しましたが、今年の7月の、Bチャンネル再建法ツールのアルゴリズム変更によって、ユーザインターフェースが変わってしまいました。しかし、それに対応したビデオをリリース…
先日相対RGB色マスク作成ツールのバージョンアップをリリースしましたが、今回は、このツールの派生バージョン、相対RGB色マスク作成ツール探求版をリリースします。 そもそも相対RGB色マスク作成ツールではどのように相対色マスクを作っているかというと、…
本年、9/23にリリースした、ImageJ対応 チャンネル間相関統計計算ツールですが、これもマイナーアップデートを行います。これもやはりコントロールパネルから起動した際の誤動作を修正したのみで、他はいじっていません。Linix上で、コントロールパネルから…
本年9月25日に、相対RGB色マスク画像作成ツールをバージョンアップしましたが、今回 Ver. 0.27にバージョンアップします。夏にマスクのプレビューを拡張しましたが、今回のバージョンアップでは、明度範囲マスクと相対的色マスクを合成した、最終マスクイメ…
前回、最終回と書きましたが、蛇足を入れます。ART なんて、またもう一つソフトの使い方を勉強するの~... めんどくさい... という方もいらっしゃると思いますので、ARTで行った作業を、そのままGIMPのなかで完結させる方法について今回紹介しておきます。出…
さて、黄変ネガカラー写真補正の練習問題も3回目に入りました。今回が最終回です。この回では、Raw現像ソフトによる最終調整を扱います。前回申し上げましたように、筆者は、画像編集において、トーンジャンプの補間効果があるRaw現像ソフトでの最終調整を行…
さて、前回は、Bチャンネル再建法適用まで進みました。ここからは追加補正に入ります。ファイルは前回作成したファイルを活用していただければと思いますが、ここから練習問題に取り組みたいと思われる方には、一旦、Bチャンネル再建法を適用したファイルを…
さて、今回は黄変ネガカラー写真補正の単なる事例ではなく、黄変補正の「練習問題」としてみました。オリジナルファイルを、横幅 1920ピクセルに縮小した16bit TIFFファイルを黄変補正練習用として公開しますので、このファイルをダウンロードして、皆さんも…
[敢えて補正量を抑制する (続)] 前回からの続きです。今回は追加補正の過程です。 Bチャンネル再建法の結果は下記になりました。 Bチャンネル再建法 適用後 (補正1) 下から 1/3 は敢えて全く補正していません。この画像を基に追加補正を行っていきます。 ま…
[敢えて補正量を抑制する] Bチャンネル再建法を適用すると、黄変は消え去っても、著しく色が単調になって、その後追加補正を行ってもどうにもならない画像があります。それが以下の画像です。 オリジナル これに、Bチャンネル補正法を適用すると... Bチャン…
フィルムをスキャンした画像ファイルの補正を行う場合、オリジナルファイルが jpeg (形式上 8bit 固定) だったり、8bit TIFFファイルである場合もあるかと思います。ところで、そのような場合でも一旦画像を 16bit TIFFファイルに変換してから補正を行うこと…
[補正量を測定して補正値をマニュアル調整する 事例2] 補正量を測定して補正値をマニュアル調整するもう1例を掲げます。以下のサンプルは以前にも補正事例として取り上げましたが、追加補正で若干手こずりました。黄変、マゼンタ変を空から取るのにちょっと…
[お知らせ (2023.2.14)] Bチャンネル再建法ツールの Ver. 5 へのバージョンアップに合わせて、一部記述を改訂しました。 -------------- Bチャンネル再建法のレイヤーの機能についてご質問を頂いたこともあり、ここに改めて、各レイヤーの機能や位置づけにつ…
GIMP初心者向けに、Bチャンネル再建法において、GIMPでよく使いそうなレイヤー関連操作について、説明します。 ■レイヤーダイアログの表示 レイヤーダイアログが表示されていない場合は、メニューの[ウィンドウ] → [ドッキング可能なダイアログ] → [レイヤー…
先日紹介した Photoshop を使った黄変画像の補正チュートリアルビデオの中で、画像の補正のために L*a*b*チャンネル分解モードを使っていました。これは、この紹介記事の中で触れたように、輪郭やテクスチャ情報 (detail) と色情報を分離して扱うためです。…
今回 Bチャンネル再建法ツールによるバージョンアップから、青い部分に黄変がかかっている部分の補正のためにユーザ作成のマスクを読み込むオプションをつけました。 この作成ですが、基本的にはGIMP等で元画像を見ながら作って頂く、ということになります。…
[ユーザ作成マスクを使い、青い部分にEPFFcアルゴリズムを適用する手順] 先日のバージョンアップ(Ver. 4.7)から、Bチャンネル補正法ツールに、ユーザ作成マスクを読み込ませる、青色部の補正強化オプションをつけました。これにより、従来できなかった青い部…
今回黄変補正ツールの Ver. 4.7 へのバージョンアップに伴い、青色部分に黄変がかかっている場合の黄変補正量の改善を図りました。青色部分の黄変対策として、マニュアルによる補正値の調整および、ユーザ作成マスクの読み込みの2機能を用意しましたが、ど…
[補正量を測定して補正値をマニュアル調整する] Bチャンネル再建法補正ツールは、今回、Ver. 4.7へのバージョンアップを機に、補正の難しい、ダメージの大きい画像や、青色部分に黄変が広がったフィルムの補正可能性を広げるため、エキスパートモードのパラ…
9月に、本ツールをバージョンアップしましたが、今回再びバージョンアップさせていただきます。今回のバージョンアップの主な目的は、エキスパートモードの位置づけの変更 (よりダメージの大きな画像に対して活用するため)、および青い部分の黄変補正量の改…
・5-2. 具体的な補正実施手順 - ImageJによる作業に戻る --------- 【Ver. 4.7以降対応】(2023.1.8 Ver. 4.8バージョンアップに伴う一部記述補訂) ここでは、ImageJ対応 Bチャンネル再建法補正ツールのエキスパートモードのパラメータ設定方法について説明を…
どうも何度やっても全く満足な結果に至らないネガフィルムからスキャンしたカラー画像があります。これは、黄変除去の問題というよりは、元のスキャナの癖や補正の結果、色被りしてしまった画像の補正の問題です。それが下のケースです。 オリジナル 黄変し…
夏にもバージョンアップしましたが、今回相対RGB色マスク画像作成ツールを、Ver. 0.26にバージョンアップします。6月のバージョンアップの主目的は、マゼンタ被り補正への対応強化、夏のバージョンアップはユーザインターフェース、特にプレビューの改善でし…
今回、フィルム画像のダメージ度合いを診断するための、画像統計計算ツールを作成しましたので公開します。先日、ImageJの getStatistics APIを使った簡単な画像統計表示ツールを公開しました。このプログラム、単に、ImageJのgetStatistics メソッドを使っ…
Photoshopを使って古く黄色くなったフィルムを補正するチュートリアルビデオを見つけました。当然日本語のチュートリアルではなく、英語です。このビデオを見ていると、どうもこれは不均等黄変フィルムに近いようです。というのはビデオの途中で、カラーバラ…
8月投稿の記事で、拡張疑似フラットフィールド補正アルゴリズムだけで、十分黄変効果が得られないのは、画像が荒れているからではないか、と書きました。確かに手持ちのフィルム画像では、荒れた画像で効果が十分得られないことが多いのですが、その後投稿し…
Tips Bチャンネル再建法ツールを使って、GIMP上で、周辺部がBチャンネル情報抜けを起こしているファイルを補正編集する際に、周辺部補正レイヤーとそれ以外の部分の境界線がくっきり目立つ場合があります(下図)。 周辺補正レイヤーと近景補正レイヤーの目立…
[青い部分に黄変が広がった写真の補正テクニック] 2022.7.28アルゴリズム改定後のBチャンネル再建法補正ツールは、拡張疑似フラットフィールド補正アルゴリズムとGチャンネルミキシングアルゴリズムのハイブリッド補正となっています。一方の弱点をもう一方…
ここのところ頻繁にバージョンアップを繰り返している、黄変ネガ写真補正用の Bチャンネルツールですが、やはりかなり大きなアルゴリズム変更を行ったこともあって、バグが取り切れていないのと、自分の中でまだコンセプトをまとめ切れていない部分がありま…
先日、下記の記事を公開しました。 yasuo-ssi.hatenablog.com その中で、 拡張疑似フラットフィールド補正アルゴリズムの効果が出る画像と、あまり出ない画像の差があり、あまり出ない画像では、画像の粒子が荒いからではないか、と書きましたが、その後の探…