ART / RawTherapee
今まで、ART (Another Raw Therapee) の機能紹介を書いてきましたが、今回は入門記事です。ARTのクイックスタートを参考にしながらアレンジして、4回に分けて書いてみます。 インデックス (1) ファイルブラウザ画面 (本記事) (2) 編集画面 (3) 簡単な編集 (4…
今回紹介する、ART / RawTherapeeのモジュールはテクスチャ増幅です。このモジュールはもともとはRawTherapeeのトーンマッピングを改名、改善したもののようですが、2020年の夏バージョン(1.5.2)からAgriggio氏がアルゴリズムを書き改めたようです*1。場所は…
さて、ART1.9.3のカメラプロファイルの扱いですが、RawTherapee5.8と違っている点に最初に気づいたのは、カメラ固有プロファイルを適用したときのトーンカーブの自動調整の扱いです。前にも述べましたが、本家5.8だとカメラのDCPプロファイルを指定し、トー…
今回は、ART / RawTherapeeにおけるメタデータ編集機能に関して紹介します。メタデータ編集機能に関して、RawTherapee本家と大きく違うのはメタデータ編集エンジンにExiftoolを使っている点です。このため、RawTherapeeに比べて、編集できる余地が大きく増え…
すでに、Raw現像ソフトのノイズ低減処理の比較検証を行ったときに紹介していますが、ART(1.9.3)では、RawTherapee5.8にない、スムージングというモジュールが増設されています。目的は名前から分かるように、画像の粒子の荒れを抑えて(荒れをぼかして)画面を…
今回はART / RawTherapeeのカラー/トーン補正について説明します。このモジュールは、色相を調整する機能およびトーンを調整する機能を持ったモジュールです。これは本家にもある機能ですが、本家のカラートーン補正は非常にたくさんの調整用インターフェー…
今、Adobe Lightroom / Camera Rawが、Canonの EOS R5, 6, 1DX MarkIIIに対応したカメラ固有プロファイルがなく (これらのカメラに対応したAdobe Standardプロファイルはある)、これらのカメラのRawファイルを読み込むと色がおかしくなってしまうことが問題…
トーンイコライザもやはりRawTherapee5.8に登載されていない機能です。因みに、これはdarktableで先行して採用されていて、darktableのシーン参照ワークフローではトーンカーブの代わりに、フィルミックRGBやトーンイコライザを使うことを推奨しています。い…
ARTの対数トーンマッピング(log tone mapping / 露出タブにあり)も、RawTherapee本家5.8には搭載されておらず、ART / RawTherapeeにのみ搭載されている機能です。このモジュールの基本的な目的は、別のフリーのRaw現像ソフト darktableに登載されているフィ…
[ART の最新バージョンは、 2022.7.18にリリースされた1.15です。また Ver.1.11 より (2021.11.30リリース) Raw読み込みエンジンがLibRawとなり、対応カメラ数は、フリーウェアRaw現像ソフト中最強となりました] ここのところ、フリーウェアのRaw現像ソフト…
ART / RawTherapeeには、本家5.8にはない、ローカル編集タブが追加されています。ローカル編集タブは本家5.9開発版には搭載されているようですが、5.9の安定リリース版はまだ出ていないので、先取りして搭載されています。 このローカル編集タブにあるモジュ…
先日ART / RawTherapeeの紹介記事と、応急日本語化ファイルを公開しました。ARTに関する日本語による言及は、私が触れている以外は皆無ですので、ほとんど誰も関心を持っていないだろうと思っていましたが、応急日本語化ファイルを公開したところ、その当日…
先日応急日本語訳を公表したART用のJapanese Languageファイルですが、未翻訳の部分の大半を訳し終わって公開しています。と言っても全体の2/3以上は、本家RawTherapeeのJapaneseファイルを利用させていただいて、本家とは異なる残りを翻訳しただけですが...…
2021.12追記 ART Ver. 1.11~12対応の日本語翻訳ファイルのアップデートに関しては、以下のページからダウンロードして下さい。 yasuo-ssi.hatenablog.com 2021.10追記 ART Ver. 1.10対応の日本語ファイルに関しては、以下のページからダウンロードして下さ…
[最新版情報: ART の最新バージョンは、 2022.7.18にリリースされた1.15です。またRaw読み込みエンジンが2021.11アップデートのVer. 1.11より LibRaw となり、対応カメラ数は、フリーウェアRaw現像ソフト中最強となりました] 以前ちょっと言及しましたが、AR…