省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

不均等黄変写真補正例インデックス

f:id:yasuo_ssi:20210310145522j:plain


 本サイトで紹介している、不均等黄変ネガ写真の補正例のインデックスです。どの程度の補正が可能なのか、ご参考にご覧ください。公開画像を追加次第今後随時リンクをアップデートしていきます。

 

■Bチャンネル再建法・ハイブリッドアルゴリズム補正事例 (2022.8~)

yasuo-ssi.hatenablog.com

最難関クラス 不均等黄変ネガフィルム画像の B チャンネル再建法による補正過程 (2024.3.1)

黄変ネガカラー写真補正の練習問題 (1) - Bチャンネル再建法補正 (2022.11.5)

黄変ネガカラー写真補正の練習問題 (2) - マゼンタ汚れ、被りの補正 (2022.11.6)

黄変ネガカラー写真補正の練習問題 (3) - Raw現像ソフトを使った最終調整 (2022.11.11)

黄変ネガカラー写真補正の練習問題 (3-1) - GIMPで最終調整をやってみる (2022.11.12)

---

黄変ネガ写真 Bチャンネル再建法 (ハイブリッドアルゴリズム) 補正過程事例 (1) (2022.8.14)
 
Bチャンネル再建法で黄色味を取りすぎた場合の対処事例

黄変ネガ写真 Bチャンネル再建法 (ハイブリッドアルゴリズム) 補正過程事例 (2)

 (2022.8.20)
 マゼンタ~赤紫化した茶色を復元する

黄変ネガ写真 Bチャンネル再建法 (ハイブリッドアルゴリズム) 補正過程事例 (3) (2022.8.25)
 グリーン部分に関する、G値とB値を離す編集事例

黄変ネガ写真 Bチャンネル再建法 (ハイブリッドアルゴリズム) 補正過程事例 (4)  (2022.8.30)
 スキャナの過剰補正を修正する

黄変ネガ写真 Bチャンネル再建法 (ハイブリッドアルゴリズム) 補正過程事例 (5) 【Ver. 4.6 対応】 (2022.9.10)
 青い部分に黄変が広がった写真の補正テクニック

色の編集に手こずったケース: 遠景と近景で編集の仕方を変えるべき? - チャンネル間相関統計の活用 (2022.9.28) 

黄変ネガ写真 Bチャンネル再建法 (ハイブリッドアルゴリズム) 補正過程事例 (6)【Ver. 4.7対応】 (2022.10.1)

 マニュアル補正量調整を行って補正を行った事例

黄変ネガ写真 Bチャンネル再建法 (ハイブリッドアルゴリズム) 補正過程事例 (7)【Ver. 4.7対応】 (2022.10.12)

 マニュアル補正量調整を行って補正を行った事例

 

 

■黄変補正比較事例

yasuo-ssi.hatenablog.com

yasuo-ssi.hatenablog.com

■Bチャンネル再建法+汎用色チャンネルマスク作成ツールによる補正例
 
(Gチャンネルミキシング・アルゴリズム)

yasuo-ssi.hatenablog.com

黄変ネガカラー写真補正過程 (Bチャンネル再建法+汎用色チャンネルマスク作成ツール使用) 例示(1) 標準的補正例

黄変ネガカラー写真補正過程 (Bチャンネル再建法+汎用色チャンネルマスク作成ツール使用) 例示(2) 色被りが激しい事例

RawTherapeeの色の諧調補間効果の高さ - 新・黄変ネガカラー写真補正過程例示(3)
 追加補正におけるRaw現像ソフトの色の補間効果検証

黄変の激しい画像の補正 - 新・黄変ネガカラー写真補正過程例示(4)  (2021.6.5)
 Vuescanを使って取り込んだ黄変の激しい画像を補正

クハユニ56011画像 再補正- 新・黄変ネガカラー写真補正過程例示(5) (2021.6.6)
 ダメージの激しいケース。以前RawTherapeeのフィルム写真を使って誤魔化していたものを今回正攻法で最終的な色彩調整を行った

飯田線旧型国電走行写真補正- 新・黄変ネガカラー写真補正過程例示(6) (2021.6.7)
 黄変および周辺Bチャンネル情報抜けの激しいケース

軽微な黄変の補正 - 新・黄変ネガカラー写真補正過程例示(7)  (2021.6.19)

Bチャンネル再建法を使った画像の補正メモ (2021.8.19)

真っ黄色になったスキャン写真の補正 (2022.2.27)

黄変追加補正で部分的に元の画像を活かす - 新・黄変ネガカラー写真補正過程例示(8) (2022.5.29)

 

■Bチャンネル再建法簡易ツール適用事例 

yasuo-ssi.hatenablog.com

yasuo-ssi.hatenablog.com

  ■Bチャンネル再建法 (フルバージョンツール) 適用事例

yasuo-ssi.hatenablog.com

続きを読む

ImageJ / Pythonプログラミングの盲点: 画像の代入

 現在ここのサイトで公開しているImageJ用プラグインスクリプトは、基本的にImageJでマニュアル操作を行ってマクロを記録し、それをPython (Jython)で書き換え、さらに、ファイル選択などのダイアログなどを書き加えて作成しています。

 ただ、この方式だと常にアクティブなウィンドウに表示されている画像に対してしか操作できません。例えば、次のようなコードです。

from ij import IJ →ImageJ用ライブラリを使用する宣言

-----------------

IJ.selectWindow(filename +"_G.tif")   →アクティブ・ウィンドウの選択
IJ.run("Copy") → アクティブ・ウィンドウの画像をクリップボードへコピー
IJ.run("Internal Clipboard") クリップボードから新しいウィンドウへ画像を貼り付け
IJ.run("Multiply...", "value=0.5") →新しく開いたウィンドウの画像データに0.5を掛ける

IJ.run("マクロコマンド") でマクロを実行します

 これだと、複雑なことをやらせようとするときに、制約が出ます。もうちょっと複雑なことをやる勉強もかねて、ウィンドウを開かなくても動くよう、なるべくウィンドウを開かず、マクロ・コマンドを使わない書き換えを試みています。

 ところがその最中に、はまりました。

続きを読む

1983.8.21 飯田線さよならゲタ電運転

[ここに掲げている写真は、2021.5.21に再編集したものと入れ替えました]

 こちらは、1983.8.21に撮影した飯田線旧型国電さよなら運転の写真です。飯田線の旧型国電は、1983年6月に引退しましたが、ファンのためのさよなら運転が、8.20-21の二日間にわたって行われました。旧型国電が留置されていた中部天竜から機関区のあった伊那松島まで、往復で運転された記憶しています。この写真には人気のあった「合いの子」クモハ53008が写っていますが、確か、さよなら運転のため、一旦解体のため浜松工場に入場していたものを、わざわざ呼び戻したというような話があったように思います。しかもこの写真後追いなのですが、ファンサービスのため、後ろ側の前照灯も点灯してくれていたのが分かります。国民のための国鉄ならではの心憎いサービスでした。

f:id:yasuo_ssi:20210521222038p:plain

図1. 1983.8.21 飯田線ゲタ電さよなら運転
(2021.5 再編集)

f:id:yasuo_ssi:20201227155855j:plain

図1-0. 1983.8.21 飯田線ゲタ電さよなら運転
(再編集前に掲げていたもの)


 さてこの写真も例にもれず、不均等黄変していました。下がオリジナルの黄変した画像です。

f:id:yasuo_ssi:20201227160142j:plain

図2. オリジナル
続きを読む

Python (Jython) を使ったImageJ用プログラミングの参考サイト

 Python (Jython) を使ってImageJ用のプログラミングを始めるために参考になるサイトのリンクです。なお、Jythonは、Python2.7ベースです。

 

続きを読む

RawTherapeeの「CIE色の見えモデル2002」って何のための機能?

CIE色の見えモデル2002 (CIECAM02) 機能の要約

■目的:
撮影場所や観賞場所の明るさにかかわらず、画像上に写る同じ色の物体が同じ色に見えるよう画像ファイルを調整する

■具体的な動作:
撮影環境条件設定→知覚上の色の一貫性を確保しつつ、ハイライト・クリッピングを避けて画像ファイルの明るさを上げる

観視条件設定→知覚上の色の一貫性を確保しつつ、シャドウ・クリッピングを避けて画像ファイルの明るさを下げる

 フリーの現像ソフト、RawTherapeeには、[高度な機能]が搭載されており、その一つに、他の現像ソフトや画像処理ソフトに見られない、[CIE色の見えモデル2002] (Color Appearance and Lightning [CIECAM02])というモジュールがあります。公式マニュアルRawPediaに日本語訳が出ていますが、英語マニュアルにせよ日本語マニュアルにせよ、いずれもどちらかというと理論的な解説が主で、そもそも何のための機能なのかがいまひとつ分かりません。

続きを読む

ExifTool によるExifデータ書換メモ

 フリーでコマンドラインベースで動く、画像ファイルのExif情報を取得したり、書き換えることのできるツール、ExifTool。これを使ったExifデータの書き換えの方法を個人的な備忘録としてメモしておきます。

 

 Exiftoolで取得できる情報は以下のようなものがあります*1

*1:次のコマンドを入力することで、出力できます。

exiftool -args -G1 --filename --directory  情報を取得したいファイル名 > Exif.txt (Exif情報を出力したいテキストファイル名)。

続きを読む

リアルに分かるということ

 ガンマ補正の概念がよくわからなくて、ネット上のサイトをあちらこちら読みまくったり、カラーマネジメントについて書かれた書籍を見たりしていました。ようやく、あっ、こういうことかと分かって (分かったつもりかもしれませんが...)、もう一回ネット上の記述を見ていくと、確かに、明らかに半可通レベルの内容を書いているケースもあります。その一方で、良く良くロジカルに追っていくと結果的に正しいことを書いているのですが、非常に分かりにくくて誤解を生みかねない記述が書かれているケースも目立ちます。

 今回「ガンマ補正理解メモ」という記事を書いたのも、上記のような記事を読んで迷宮に入る方に対し、少しは助けになるのではないかと考え書きました。

 特にこの後者のケースですが、もちろんそのサイトの記述者は正しい知識を持っている (しかし、説明の仕方が下手な) 場合もあると思います。その一方で、表面的な、字面レベルで理解はしている (あるいは、しているつもりになっている) ものの、実は実感を持ってリアルにどういうことなのか理解していない、というケースもあるのではないか、という気がしてきました。そのような場合、参考にしている文献等が正しい内容なので、確かにロジカルに追っていくと結果的に正しいことを書いているものの、筆者が実はピンと来ていない、というケースも少なくないのではないかと思いました。

続きを読む